俺の哲学

厨二病が哲学するブログです

ベーシックインカム導入されても何も変わらない気がする

 日本教および常識教の戒律

 

1、賃労働によって、「自立」せよ

2、大学、就職、結婚こそが汝の希望である

3、働かない者には死を!

 

 私たちは上に書いたような戒律に縛られている。

 

 俯瞰しているつもりの筆者も、

 

「大学に行かなかったらまずいんじゃないか」

 

「労働した方がいいのかなぁ」

 

 と、心の奥底でこう思ってしまっている。

 

 生まれてから何十年も教育という名の洗脳を受けているので、このマインドが骨の髄まで染み込んでしまっているのだ。

 

 正直、マクロな経済とか全然よくわからないので、ベーシックインカムが実施された時の日本経済とかは分からない。

 

 でも、その時の私の心境と、人々の様子は想像できる気がする。

 

 まず、銀行に行って預金残高を見てみると、7万円が振り込まれている。

 

 この時点で、私は罪悪感を覚えるだろう。

 

「え?働いてないのにお金もらっていいの?」

 

 そして、ツイッターを見てみると

 

「この7万円は貯金しないと」

 

「政府に騙されて労働しないと、本当に日本終わる」

 

「これで好きなことして生きていかなくちゃ」

 

 おそらく、ネットは「~しなくちゃ」の声で埋め尽くされているのだろう。

 

 結局、新たな戒律が誕生する。

 

 このベーシックインカムという制度は、最近YouTubeでよく見る「好きなことをして、生きていこう!」という言葉と共に語られることが多い。

 

 この標語には、「好きなことで稼げるようにならなきゃ人間としてダメ」という戒律が裏に潜んでいる気がする。

 

 そして、好きなこと(必要ないけど、創造的で金が稼げる物、youtuberとか)で活躍できない奴は、非難を浴びるようになる。

 

 生まれてきたからには、飯食ってうんこ垂れ流しているだけじゃダメ。多分、この倫理観だけは変えられない。

 

 きっと、「好きなことで生きていかなくちゃ」に押し潰されて、自殺する人も出てくるだろう。

 

 どうしても私たちは、飯食ってうんこを垂れ流す人生を受け入れることができない。

 

 どうなっても、「生きがい」という幻想を求めてしまうのだ。

 

 商品化された食べ物の2分の1が廃棄される現代の日本社会においてすら、「食うために働く」と言う人がいるのだから、人(日本人)は「生きがい」を求めて働き続けるんじゃないだろうか?

 

 ベーシックインカム導入してみてほしい。